それはよくある田舎のホテルだった。
5階建てのホテルに泊まっているのは私ひとり。
宿泊客がいない階は廊下の電気も消されて真っ暗だった。
撮影で疲れた体で寝床に入ると、視線を感じる。
私をじっと見ているのは廊下のすみにある椅子に座っている何者かだ。
薄い浴衣に羽織を着て何も言わずに、ただ、じっと私を見ている。
これは妄想だ、だれもいるはずがないとわかっているのに眠れなくなってしまった。
大人げないが、廊下の明かりと部屋の明かりを全部つけたら、やっと寝れた。
数えきれないほど撮影旅行をしてきましたが、一回だけ、幽霊の存在を信じそうになった夜でした。
父が作った原稿を元にブログにのせていますが、幽霊体験は九州だったそうです。
写真は文章と関係ありません(笑)
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