かやぶき屋根 thatched roof, 芽吹き sprout

「尻屋崎への道」を求めて

尻屋崎への道を求めて

まだ高速道路がない時代

夜の12時に横浜を出て、四号線を北へ宇都宮、福島を通り抜け

盛岡に着いたのは朝8時。

都会から離れると道路はきれいに舗装されておらず

向井潤吉画伯の「尻屋崎への道」の世界を期待して

ガタガタの道を昔のパワーが出ない車で走りました。

三沢から六ヶ所村は開発が進んでかやぶきの民家はもうありませんでした。

東通村に入ると軒の低い大屋根の直小屋が現れた。

それぞれの家は大きいが飾りのようなものはなく、北国の厳しい自然を偲ばれる素朴な造り。

横浜から長い時間かけてやっと辿り着いた尻屋崎。

岬の先にある小さな集落は、当時流行のプレハブ住宅が建っていました。

残念ながら、その当時でも向井潤吉画伯の世界観はもう存在しませんでした。

 

 

 

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